Apex武器考察シリーズでは、Apexに登場する各種武器の性能や使い方、レジェンドとの相性まで考察していきます。
苦手な方は扱えるように、すでに上手な方は改めて武器の性質を理解していきましょう。
第1回として選んだのは、猛者にも愛用されている強武器、ヘムロックです。
執筆時点(1月6日)で、弱体化のアプデが行われましたが、変わらず活かせるポイントについて言及します。
ちなみに、弱体化後も引き続き強い武器として重宝されると私は予想しています。
武器性能
ヘムロックバーストの概要は以下のとおり。
- ヘビーアモを使用するアサルトライフル
- エイムして射撃するたびに、上方向への大きな反動に加え、横方向にも軽微な反動がある。腰撃ちでは最後の1弾まで安定しており、ばらつかない。
- 3点バーストと単発打ちの切り替えができる
- 1度のリロードで最大30発の単発射撃、10回のバースト射撃が可能(拡張マガジンレベル3使用時)
- 1弾20ダメージ、ヘッドショットで35ダメージ(※射撃場のBotによる参考値のため、レジェンドの特性や着用ヘルメットにより、やや変化します)
ヘムロックを唯一無二の武器にしているポイントは?
ケアパケ武器へと殿堂入りを果たしたプラウラーを含むヘビーアモの武器は、一貫して
- 1マガジンの弾数が多い
- 1弾ごとのダメージが大きい
という特徴があります。
そのため、どのヘビー武器も「1マガジンで敵1人をダウンさせやすい」といえるのですが、中でもヘムロックだけは「中遠距離の敵にも火力を発揮できる」という特権があります。
射撃モードの使い分けで有効な射撃を行おう
バースト射撃と単発射撃の特徴について考えていきましょう。
バースト射撃
この武器の基本的な射撃モードです。
おそらく局面の8〜9割はバースト射撃で良いでしょう。
何よりも「高火力×高速連射×リコイルが簡単」という強みを活かすため、丁寧に当てる感覚よりは、敵の方向に弾をばら撒く感覚を大切にすると良いかもしれません。
特筆すべきはその「射撃の回転率」です。
現状の速度で連射が可能な限り、単発で必死に指を動かしながらエイムするよりも、バースト3発のうちどれか1発でも当たればOKくらいの感覚で素早く連射していくほうが、結果的に与えているダメージは大きくなるでしょう。
つまり、単発撃ちによる「命中率が高まる」というメリットを打ち消すほどに、バースト射撃の「回転率の高さによる火力」と「リコイルの簡単さ」が際立っています。
これが、先述の「局面の8〜9割はバースト射撃でよい」の理由です。
単発射撃
では、単発射撃をすべきなのはどんな局面か気になりますよね。
1つはかなり遠距離の敵への射撃時です。バースト射撃は上方向の反動が大きいため、個人差はありますが、遠距離になると制御しきれないでしょう。
具体的には3〜4倍スコープで覗いても遠く感じるような距離では単発の方がダメージ効率が良さそうですね。
もう1つは、射線が細く狭い、敵が頭だけ出してきているなど、当てるのが難しい局面です。
射線は通っているけど精密なエイムがなければ当てにくい状況や、遠くの敵への牽制、ダウンした敵に確殺を入れたいとき(嫌われますが笑)にも使えます。
いずれにせよ、弾がばらつくバーストでは当てにくい精密な射撃が必要な場合にピンポイントで使用するのが良いでしょう。
また、後述する近距離での腰打ち射撃時に、単発モードのまま接敵するとかなり弱いので、切り替え忘れ&切り替えミスには十分注意してください。
2種類の射撃方法をマスターしよう
ヘムロックは、全ての距離の敵に大ダメージを与えられる点が魅力の1つです。
例えばスナイパー武器を持つと、もう片方の近中距離武器で倒せなかった場合に武器を切り替えて倒しきるのが難しいといえます。
ヘムロックは腰撃ちの精度も高いので、近距離戦闘のサブ武器としても利用できます。
距離に合わせてヘムロックを上手く使いこなすために、エイム撃ちと腰撃ちの使い方も整理してみましょう。
エイム撃ち
エイム撃ちは主に上への反動を抑える(PS4では右スティックを下に少し倒す)だけで弾を当てやすくなります。
上級者であれば繊細なリコイル制御も可能なため、全弾をヘッドショットにすることもできますが、初中級者の方はリコイルにあまり気を取られないでOKです。
下の動画でも分かるように、上への反動を前提に最初のエイムポイントを設定することで、跳ね上がった結果ヘッドショットになっています。
具体的には、敵の腰から胸のあたりを狙って射撃することでバーストの2〜3発目が頭に当たりやすくなります。
反動の大きさ=リコイル制御の大きさはバレルスタビライザーがついているかどうかでかなり変化します。
紫や金のバレルがついている時は、首付近から狙っても、首から頭の付近で弾が集まるでしょう。
バレルがついていない時は反動が大きくなることを理解しておけば、腰付近から撃ち始める癖が付いていきます。
また、当然ながら敵が遠いほどにバーストの弾のばらつきが影響しますので、超遠距離の敵を狙う際は足元から狙ってようやく3発ヒットします。
ばらつきを抑えたい方は低倍率スコープを利用して抑えることもできますが、この感覚は実戦で身につけていきましょう。
ヘムロックは弾数の多さが魅力なので、「射撃しながら徐々にズレを修正できる」のも強みであることを覚えておきたいですね。
腰撃ち
ヘムロックを最強クラスの武器にしている隠れた理由の1つが、腰撃ちでも強力であるという点です。まずは動画をご覧ください。
腰撃ちでも、バースト3発全てがばらけることなく飛んでいくので高ダメージに繋がります。ヘッドショットを入れて一瞬でダウンした敵もいますね。
腰撃ちのコツは以下の2点です。
- 屈伸は多用せず、各バースト射撃の1発目が当たるようにエイムに集中する(屈伸すると、バーストの弾がばらつく(エイムも乱れる)ので非効率)
- ショットガンの腰撃ちをしている感覚でバースト射撃ごとにエイムを合わせていき、射撃ごとに遮蔽物の利用や左右への弾除けを意識する
近距離のメイン武器としては、フルオート武器のアサルトライフルやSMGに見劣りしますが、例えばR99、ボルト、マスティフのような近距離対応の武器と合わせることで、「倒しきれなかった敵をヘムロックでダウンさせる」という使い方が可能になります。
ヘムロックを持たせるレジェンドは?
では、この強力な武器をどんなレジェンドに持たせるべきでしょうか?
結論としては「どのレジェンドに持たせても強い」です。
適切な距離で撃ち合い(至近距離と超遠距離は望ましくない)、ある程度弾を当てるスキルがあればどのレジェンドでも問題ありません。
そうはいっても、個人的なおすすめはあります。それは、「隊列の幅を持たせる役割を担うプレイヤー」です。いわゆる「展開」や「新たな射線作り」を担当するプレイヤー(レジェンド)ですね。
具体的には、オクタン、パスファインダー、ホライゾンなどが適しているといえます。
これらのレジェンドは高さと幅を生み出すのが得意なので、相手の隙を突いて一方的に撃ち込める機会が多いです。
オクタンを使った例が下記の動画です。
相手が拠点にしている障害物や建物、エリアの横や上空を突いて一気に撃ち込みましょう。
予期せぬダメージを与えられるだけでなく、敵が密集していれば、一度に複数の敵を大きく被弾させたり、1人で1部隊の行動を牽制することが可能です。
コースティックやジブラルタルなどの防衛キャラに持たせて、侵攻してくる敵へのカウンター、防波堤、味方のカバーとして用いるのも有効でしょう。
高所などから広く射線を確保すると、カバーとしてこの武器を最大限に活かせます。
漁夫部隊の突撃など、まっすぐこちらを目指す敵に対し、直線に強いヘムロックは形勢逆転の鍵となるので「ヘムロックの腕の見せ所だ!」と思ってもいいですね!
使用上のご注意4点
ヘムロックを使用する上で注意する点を、初中級者向けに4点ご紹介します。
①遮蔽物のないエリアで無防備に射撃しない
「どんな武器にも言えるじゃん」と思うかもしれませんが、この武器の「エイムしてバースト射撃を繰り返す」という性質上、無意識に体が遮蔽物から離れてしまったり、長く狙いすぎて周りの状況の変化を見逃したりする問題が散見されます。
遮蔽物のないところで撃っても良い条件は
- 高所など、被弾しても位置を変えれば相手がすぐに詰められず回復できる
- 明確な遮蔽物はないが、地面の高低差で射線を切ることができる(例:ワールズエッジのフラグメントと仕分け工場を繋ぐ草原)
- 明らかに相手の位置が限定されており、敵が顔を出せば先に大ダメージを与えられる状況。数的、位置的優位がある状況。
上記は、被弾を減らすテクニックや、立ち回り、エイム力といった要素も影響する応用編なので、初中級者の方は段々と理解していけば大丈夫です。
②弱いアーマーを着ているときは被弾→ダウンを警戒
①とも関連していますが、エイムして撃ち込むことが基本の武器なので、慣れないうちはスナイパーに近い使い方になるでしょう。
その結果、エイム時間が長くなると、敵から狙われやすくもなります。
序盤でアーマー無し、白アーマーといった状況では、無防備だと即ダウンに繋がるため、「狙いすぎ」に注意してください。
③SMGの距離で戦わない
アサルトライフルであるヘムロックは、エイムした際に左右の動きが非常に遅いです。
ボルトやR99が得意とする近距離では、エイムしながら横に素早く動く敵を捉えるのは困難なので、撃ち負ける可能性が高いでしょう。
敗因例:お互いに身体をさらけ出した状態で接敵。横に大きく動かれながらSMGを撃たれる。左右に振れた敵に直線的な弾道のヘムロックが当たらない。エイム中は棒立ちに近いので、被弾も大きくなりダウン。
少し遠い距離で使う、腰撃ちができる距離まで近づく、遮蔽物に隠れてタイミングをずらしながら戦う、もう片方の武器を使うなどして対応できると思います。
④連続射撃の1発目を適当に撃たない
ヘムロックは一気に相手を致命傷に追い込む火力がある一方で、「ヘムロックだ!隠れよう!」と警戒されれば、新たな射線作りをするまで良さを活かせません。
そのため、最初の1弾から正確に当てていき、相手が「やばい!」と思った頃にはかなり被弾している状況を作るのが理想です。
最初のエイムポイントを素早く合わせる練習を繰り返すことをおすすめします。
弱体化の影響は?
1月6日のアップデートにより、ヘムロックのダメージは1発あたり22→20へと変更されました。
ここではあなたがヘムロックの弱体化を感じないようにするための対策として、体感のお話をします。
全弾当てた場合、3点バースト1回につき6ダメージ、バースト3回で18ダメージ分、以前より弱体化したことになります。
このバースト3回とは、弱体化前に敵を倒すのに必要だった目安の回数です(Botの胴体198ダメージ分)。
弱体化される前との18ダメージ差を補うには
- 以前のあなたより1弾(20ダメージ)多く敵に与える
- 以前のあなたより1弾多くヘッドショット(胴体20のところを、頭で35ダメージ→15ダメージ増える)をする
というような感覚です。(※与ダメージはBot参考値)
簡単に言えば、前よりたくさん弾を当てるか、ヘッドショットを増やすかで弱体化の影響を抑えられます(当たり前ですが大切です)。
たくさん弾を当てるための改善策は「拡張ヘビーマガジンを積極的に拾う」ことで、射撃の試行回数を増やせるようにすること。
ヘッドショットを増やすための改善策は、「バレルスタビライザーを意識的に拾い、敵の首元から狙う」ことで、命中率を高めること。
これらの努力と少しの慎重さで、弱体化はカバーできます。
つまり、引き続きヘムロックは最強武器の1つであるといえるでしょう。
終わりに
ヘムロックは、性能の理解と一定のエイム力があれば誰でも優位に戦闘を進められる武器です。
「腰撃ちの視点で敵の位置を把握→照準調整→エイム→射撃→移動」という流れを素早く繰り返すことが求められる武器なので、自然とFPSの射撃スキルが上達します。
近距離での目まぐるしい操作に不安のある方も、まずは誰かに先頭を走ってもらい、後衛としてヘムロックの援護を練習してみましょう。
味方も助かる、勝率も上がる、立ち回りの練習にもなる武器です。
ランクや獲得バッジを1段階上げてくれるポテンシャルがありますので、苦手意識のある方こそ使ってみてください!
長文にお付き合いいただきありがとうございました!