yo-yo-jackです。気づけばApexは2周年を迎え、私もシーズン0~8までの長い期間、様々なプレイ環境に触れてきました。
そんな中、最新(2021年3月)のイベントでは私が長く愛用してきたレジェンド、コースティックが遂に主役に。キングスキャニオンの水処理施設が一新され、ガス研究所と化したエリアを背景にフィニッシャーを決めるガスおじのトレーラーが公開されました。
そのとき、コースティック愛用プレイヤーの誰もが生を実感したはずです。理由は、「遂にガスおじに主役のポジションが回ってきたから!」………ではありません。
我々は死が急速に迫ってくる瞬間こそ生を実感するのです。そう、その急速に迫る死とは、ガス大先生のアップデートでした。
寒くて、暗くて、寂しい思いをしていたロボットや、パパの話しかしないフェンスガールが報われた話は、今回は割愛いたします。公式ページ
(←Apexのパッチノートに飛びます)からご確認ください。
前提
yo-yo-jackは、下記の経験や前提をもとに持論を展開します。
私は初心者でもなければ、全シーズンプレデターのような猛者でもありません。おじのセリフ「ウサギの悲鳴は狼を呼び寄せる」から引用するなら、初心者がウサギ、プレデターが狼です。
私はおそらく犬です。ワンちゃんの意見としてお読みください。
- 現在コースティック約15000キル、爪痕ダブハン、ガスおじのみでのマスター複数シーズン経験などを達成した状況です
- 初中級者のための無料コーチングやランク同行も行なっており、シルバー〜プレマス帯まで広くプレイ経験があります
- 自身が完全初心者からマスターまで到達したため、初中級者目線の感覚も理解しているつもりです
- 操作のおぼつかないレベルの初心者と、全知全能のプレデターの両極の感覚がその他のマジョリティと異なることは明白なので、見解が一致しなくても当然というスタンスでお話しします
コースティックのアップデートは適切?
生を実感しすぎて前置きが長くなりましたが、「ガスおじさんは今も生きてますか?」というのが論点です。後出しで言うことは誰でもできるので、勇気を持ってこのタイミングで色々提言してみます!
まずはアップデート内容をば。(最近オーバーウォッチが面白いです)
- ULTのクールタイムが150秒から210秒へ増加
- ガスのダメージが1ティック(1回のダメージ判定)ごとに5ダメージを与え続ける。
※以前は6ダメージから始まり、連続でガスを受けることで12ダメージまで増加する仕様でした。
結論から言います。
弱体化しましたか?
→弱体化しました。事実としては揺るぎません。前より能力が低下していますので。
弱体化はやりすぎですか?
→私はやりすぎとは思いません。ただし、現状の強キャラが今の能力を維持し続けるなら、ゴールド〜プラチナ(もしかしたらダイヤも)以下の実力のプレイヤーには厳しい弱体化といえるかもしれません。周りとのバランス次第(強キャラが軒並み弱体化するなど)では妥当な弱体化にもなり得ます。
勝率や使用率に影響はありそうですか?
→個人的な予想は、「全体の勝率があまり変わらず、使用率が下がる」というものです。完全な予想なので当たる保証はないですが、そう考える理由はしっかり説明します。
立ち回りや戦闘に影響はありますか?
→少なくない影響はあります。ただ、コースティックを理解していれば工夫して対応できるレベルであると思います。全てが崩壊するような影響ではないです。
コースティックの能力と戦闘の関係性を理解しよう
まず、コースティックの戦闘における分かりやすい特徴を3点に整理します。
①太いから被弾するよ
わがままボディにより、開けた場所の移動中の被弾は大きく、他のキャラでは完全に切ることの可能な射線も防ぎきれなかったりします。
接敵距離も近い方が得意なので、いかに射線管理を行い、万全な状態で近中距離の戦闘に繋げるかが重要です。
②ガスを滞留させることに意味があるよ
戦術アビリティやULTのガスを滞留させることによる恩恵を受けるかどうかで、あなたが操作しているのが「コースティック」になるか「生と死大好きおじさん」になるか決まります。
具体的なガス滞留の恩恵は、【敵へのダメージ、速度低下、視界不良、行動範囲限定、ガスおじのパッシブ発揮、味方部隊への攻撃の殺傷力と防衛の時間付与】などです。
③トラップとULTの活用で差がつくよ
ガストラップを6個置いた状態で戦うのと、1個だけ置いて戦うのでは環境の有利度が大きく変わります。トラップを遮蔽物にするなどのテクニック、ウルトを投げる場所や目的、タイミングが大きく戦況を左右することは間違いないですよね。
弱体化要素との関係は?
それでは、以上の特徴と今回の弱体化内容を見比べてみましょう。
弱体化要素①ULTのクールタイム増加
前よりも連続でULTを使えないことがポイントです。対策はアルティメット促進剤やチャージタワーの利用。金ヘルメットを優先的にもらうことですね。
要素①はこのような工夫で改善できると思いますし、「アル促常備の癖をつけて、その分サブ武器の弾薬を一枠分減らす」というのを、個人的には想定しています。
弱体化要素②ガスダメージ減少
私はこの要素が、「今回最もプレイヤーの実力やランク帯によって捉え方が左右されるポイント」だと思っています。
まずはこの表をご覧ください。アプデ前後で連続して受けるガスダメージにどれだけ差があるかを表しています。
連続被ガス回数 | アプデ前のガスダメージ | アプデ後のガスダメージ |
1 | 6 | 5 |
2 | 7(13) | 5(10) |
3 | 8(21) | 5(15) |
4 | 9(30) | 5(20) |
5 | 10(40) | 5(25) |
6 | 11(51) | 5(30) |
7 | 12(63) | 5(35) |
これまで、ガスダメージは継続的にガス内に留まることで増えていきましたよね。しかし、基本的にガスに当たったら皆さんはすぐに避けると思います。
当たってすぐに距離をとる操作ができる人なら2〜3回分のダメージで済むことになります。
3回連続ガスを受けた際のダメージ量の差を見てください。たったの6ダメージ分です。4回連続でも10ダメージ分なので弾1発の違いですね。
つまりすぐにガスから逃げられた場合、与えたダメージに大差はないということです。
影響が顕著に出るのはどんな局面?
ここまでをまとめると、「ガスダメージ減少の影響を大きく受けるのは、ガスからずっと逃げられずにダメージを受け続ける局面のみ」ということになります。
そんな局面を3つのパターンでご紹介します。
①終盤のリングの境目でガス内を無理やり進むしかない状況と、最終ラウンド
終盤、特に最終ラウンドのリング縮小では、「ガスの独擅場」という印象が少し薄れることになるでしょう。
アプデ後のガスの5ダメージと最終盤の安地外ダメージを比べた時、明らかに安地外ダメージの方が大きいことは分かりますよね。
つまり、ホライゾンやジブ、レイスなどによる耐久ができれば「多少ガスを受けてもギリギリまで安地内にいる人が勝ち残りやすくなるよう調整された」ことになります。
終盤にガスが強いことに変わりはありませんが、リング内を維持しなければ、ガスで全員死ぬ前に敵の返り討ちにある可能性も高まったわけです。
これは、かねてより最終盤がガスゲームとなることへのストレス軽減を考えていた運営が、ガスの強さ(視界不良や速度低下、未だに一定のダメージは受ける)を維持しながら調整を加えた素晴らしい試みだと思います。
終盤の戦略をアビリティだけでなく、少しでも多く敵の体力を削った部隊にも勝機が訪れるよう調整したんですね。
ガスダメージそのものの強さが低下しても、速度低下などの付随効果とリング外ダメージを掛け合わせる強さで十分強いと判断したのでしょう。
②ブロンズ〜プラチナ帯あたりの判断力がまだ高くないプレイヤーが逃げられない局面
文字通り、低ランク帯のプレイヤーは操作や敵の攻撃に対する対応、特に「対コースティック」への理解が進んでいないことが多いです。根本的にガスのような予期せぬ攻撃に対しては、判断を誤ったり、びっくりしてすぐに動けなくなってしまうのが初中級者の特徴かと思います。
低ランク帯でガスおじが多く採用され、強いと言われるのは、「ガスおじプレイヤーのコースティック理解度&そのランクで通用する練度の強み」と「その他のプレイヤーの対コースティックの立ち回り理解不足&ガスを受けた際の射撃スキル低下の弱み」の差がかなり大きいからだと推察します。
簡単に言えば、ガスをポイポイ投げていれば敵が自滅してくれるので強いのです。今回のガスダメージ調整は、低ランク帯で対コースティックの練度が足りないプレイヤーを助ける側面があります。
一方で、先述したようにガスダメージの強さに頼っていた初中級者プレイヤーは苦しくなると予想しますので、少しずつ「能力は補助に、撃ち合いや立ち回りを高めていく」という方向に意識を持っていくと良いと思います。
③完全に戦術的に包囲されてしまう局面
こちらは、ランクやレベルに関係なく、部隊でうまく敵を追い込み、狭い建物などでガスを長時間与える局面です。
中で耐久できる時間が伸びるかもしれませんが、もともとトラップとULTのガス滞留時間は長いですし、そんな圧倒的有利な状況を作れたならガスダメージが低下しようと勝てます。
勝てないのならそれは射撃や立ち回りに問題点があると考えて改善していきましょう。
ガスの意味
そもそもガスを敵に与える主な目的は、ガスダメージで倒すためではないと私は考えます。
ガスの1番の恩恵は敵の速度低下です。どんなにキャラコンが優れていても、ガス中では必ず速度が低下し、鈍い動きになります。当然撃ち勝ちやすいです。
つまり、「こちらが撃ち合いや行動の自由度において有利な状況から戦闘を行うため」「ガスを与えた直後の有利な瞬間を活かして勝利に繋げるため」にガスを当てていきます。
例えば上記のシーンは、ほぼど真ん中でULTを受けたブラハも3回分のガスを受けてガスULTからの離脱に成功しています。ただ、速度低下が視界不良、想定外の位置にあるトラップを駆使して勝利に持ち込むことができました。
ULTの範囲や、ガストラップの個数に変更が無かった以上、そして数回までのガスダメージはアプデ前後で大差が無い以上、「ガスの強さ」ではなく「ガスを利用したあなたの力量」が戦況を大きく動かすと思っています。
勝率と使用率
ここまで述べてきた内容に対して、冒頭で「アプデ後も勝率があまり変わらない」と予想した理由は、以前と比べると熟練のコースティック愛用者(あるいはそこを目指して使い続ける人)のみが使うようになると思うからです。
初中級者でガスおじのデメリット(被弾の大きさや逃げスキルのない点)を痛感したプレイヤーは他の強いキャラに移るでしょう。
ちなみに、ガスおじのアンチキャラはガスおじなので、ガスの絶対数が減るとガスおじを使うメリットは高まります。(あまり教えたくない情報です笑)
また、ワットソンが増えると環境的に厳しくなる可能性、熟練者のみがガスおじを使わない部隊に優位に戦闘を進める可能性などを考慮して、勝率は変わらず(やや下がるかもね〜くらいの予想です)、使用率は下がると予想しました。
まとめ
ということで、色々と語らせていただきました。
何より伝えたいのは、コースティックは「立てこもって運命を神と縮小リングに任せるレジェンド」ではなく、「戦略的にガスで一定のエリアを制圧し、主に室内を攻略するのに長けたレジェンド」であってほしいという願いです。
おそらく個人的な適応のテーマは、「ULTの回転率を維持するためのアル促の所持」と「より精密なULTの扱い」そして、「弾1発分のガスダメージが減ろうが気にならない戦闘技術の向上」となります。
このレジェンドが好きなので、今後も使っていきたいと思いますし、特にコースティック愛用者には私程度の持つ知識や技術、考え方なら無料で共有やコーチングするのでTwitterのDMにて声をかけてくださいね笑
コースティック愛用者と数多の被験者がApexを今後も楽しめることを願っております。
「これも繁栄のためだ…正直に言ってくれ…どんな気分だ?」